商品説明
商品名
内羽ストレートチップ
お客様からの要望
飽きのこない定番で、冠婚葬祭でも
履ける靴とご希望。
ご提案内容
もっともフォーマルな内羽ストレートチップで、甲革はカーフを使用しました。
長く履いていただけるように、ハンドソーンウェルテッド製法にしました。
履く度に足に馴染み、どんどん履きやすくなるようにとわくわくながら製作しました。
設計・型紙作成
調整ができたラストに靴の形の線を引き、型紙を製作してゆきます。立体を平面に映す作業は皮革の伸び方向を考慮に入れ、釣り込み作業での引っ張り、伸びを考えながらまた、縫い目や繋ぎ目の位置、デザインのバランスを考えながら慎重に設計、型紙製作をしました。
裁断(革を型どおりに切る)
型紙に合わせて皮革を裁断してゆきます。
型紙の通り裁断すれば良いということではなく、みみ折やはり込みの部分をそれぞれの分量で残しながら、各パーツに最適な部位、傷のない所、伸びの方向を考えながら裁断してゆきます。今回は履き口の補強のため、ドッグテールにしました。名前のとうりワンちゃんのシッポに見えて可愛いですね^ ^
縫製(ミシンをかける)
裁断したパーツを専用のミシンによって縫い合わせて、立体にしていきます。
今回はダブルステッチにしました。
つり込み
ラスト(木型)とアッパーを専用の道具(ワニ)で木型に沿うよにつり込んでいきます。
ハンドソーンウェルテッド製法ですので先芯、カウンターなどもすべて革を使用いたします。
つっぱりすぎずゆるすぎず、経験がモノを言う作業ですね!!
底付け
釣り込みが完了すると、靴の底を作る工程へと進みます。今回はハンドソーンウェルテッド製法のため、すべて手作業になりますので工程でいうとまだまだありますが、大まかにいうと、すくい縫い、だし縫い、かがり縫いなど手縫いで靴底を付ける作業をします。
その後、ヒール(かかと)をつけますが、こちらも革を一枚づつ重ねてウッドピン(木の釘)で止めます。
最後に本底を付けます。
仕上げ
本底に色を塗り込み、靴用のロウを専用のコテで仕上げて綺麗にしていきます。
今回はカラス仕上げのため、その名とうりに真っ黒に仕上げました。あとはアッパーに付着したゴミや汚れを落とし、クリームを使用して最終仕上げを行ないラスト(木型)を抜きます。
完成
最後にもう一度靴の中や傷などないか確認し、型崩れしないようにシューツリーを入れて箱詰めし、お客様にお渡しいたします。
一番緊張しわくわくする瞬間ですね。